天気は、大丈夫そうだった。
気分よく、奥の院まで登り、山頂を目指す。
「昨日、デポで買った黒色の薄いタイツ、蒸れなくていいなぁ~」と思いながら、テクテク歩く。
左足に違和感を感じた。
「なんだろう?」と視線をやるとでっかい黄色いハチくん(長身でスリムなアブラゼミって感じのサイズ)が僕のふくらはぎで休憩している。というか、既に、一仕事終えたようだった。
「スズメバチって攻撃しないと刺さないんじゃなかったけ?」と思ったが、既に、チクとやられた感じがしていたので、躊躇わず、左手で振り払い、少し早歩きで逃げる。
「あれって、スズメバチだよな・・・」とかなりビビりながら、ベンチに座り、タイツをまくると、刺された跡が・・・・
ザックを開けて、ポイズンリムーバーを取り出そうとするが・・・・
ない。
ポイズンリムーバーは、下の画像の上の右から2番目の白いやつ。

こんな日に限って、家においてきたらしい。
とりあえず、毒を搾り出すようにぎゅっと押さえて、スポーツドリンクをかけて、毒が回らないようにテーピングをする(意味があるのかどうかよくわからんけど、ザックの中にあったので、なんとなく)。
「スズメバチに刺されたのってやばいんじゃないの?」の思い、急いで下山しようと思う。
最短ルートを行こうとするが、今度は、クモの巣だらけ。
でっかいクモがいて、これはこれでヤバそうな気がした。
さらに、メレルのカメレオンは、超滑る。
ということで、自衛隊の演習場に通じる砂利道から下山することにした。
途中で、防火水槽?(ドラム缶に水が入っている)の水をペットボトルですくって、刺されたところにかける(意味があるのか不明だけど)。
楕円状に赤くなってきた。
ヤバイ気もするし、それほど大したことはないような気もする。
かなり遠回りしたけど、無事下山。
ふもとにでっかい病院を発見した。
「助かった・・・」と思い、中へ入る。
スズメバチとは全く無縁に平穏な生活を送っていると思われる「まっとうなそうな医療事務の女の子」に、以下の①~④を伝える。
①山でハチに刺された②保険証は家③現金もない④カードはある
診てくれないらしい・・・。
「えっ!」と少し驚いたが、大丈夫そうな気もしたので、引き上げる。
「国民皆保険」と「保険証の携帯」について400字詰め原稿用紙4枚分くらい考えながら、家に戻り、保険証と現金を持って近所の病院へ。
病院での事務員と医師の関心ごとは主に3つ。
①ハチに刺された経験
②刺されてからの経過時間
③気分が悪いかどうか
どうもハチに刺されて、やばい場合は、動機やめまいがするらしい。
それがなければ、大したことはないらしい(僕が話をしていて感じた限りでは)。
診察もあっという間に終わり、塗り薬と飲み薬をもらって、帰宅した。
診察してくれた半透明ゴム手袋の下に結婚指輪をした美人女医から聞いて理解した限りでは、ハチアレルギーってのがある人が何度もハチに刺されるとヤバイらしい。
帰宅後、ネットで得た情報と今回の経験を元に検討した結果、8月~10月の期間は、黒いタイツをはいて山で遊ぶのは、やめることにした。
多くの人が黒いタイツをはいて山で遊んでいると思う。
そして、そのうち不運な何人か(僕を含む)が、スズメバチに刺されているらしい。
「刺されるときは、何を着ていても刺される!」とも思うが、山遊びでの常識?とされている(と思われる)「黒=スズメバチが攻撃する色」ってのを受け入れて、リスクを少しでも減らすことにしようと思う。
でも・・・
ほとんどのコンプレッションタイツって黒系だよな・・・・
黒系以外のタイツって、モンベルのグレーのやつとスキンズの白いやつしか頭に浮かばない。
志茂田景樹氏がはいていたようなタイツもあるのかな・・・
スズメバチに攻撃されにくい色+薄手のやつを探してみようと思う。
